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ものはしたらきだけなので、片手でしらたきを取ってそのままレジへと向かう。頼んでも買ってもらえないこと分かったのか、歩は何も持たずに健人の後ろをぴったりくっ付いていた。
「ほんとにしらたきだけなんだ」
「當たり前だろ。要るのはしらたきだけなんだから」
袋に入れてもらったのを受け取ると、健人は歩がついて來ているのを確認せずに歩き始める。一刻でも早く帰り、二人きりでいる時間を減らしたい。家に到著したら、すぐにでもキッチンへ行って歩が立ち寄らないようにしようと頭の中で作戦を練っていた。
「持つよ」
「は?」
すっと持っていたビニ��氪�驃Zわれて、健人は唖然とする。
「せっかく、一緒に來たんだから、持つって」
笑いながら袋を掲げる歩を見て、ちくりと心が痛むのを感じた。どうして、ここまで嫌っているのに、こんなことをしてくるのか健人には全く理解できない。
「か、返せよ……」
「どうせ、一緒の家に帰るんだし。これぐらい、俺に持たせてよ」
袋を歩に取られてしまった以上、取り返すことが出來なくなった健人はため息を吐いて、歩から視線を外す。もう1年も一緒に住んでいると言うのに、歩が何を考えているのかさっぱり分からない。
「あぁ、あとさ、ご飯食べ終わってからで良いんだけど……」
まだ話し掛けてくる歩に健人は歩くのをやめて、振り向く。
「物理のノ��榮Jしてよ。ジンが貸してくれなくて、困ってるんだ」
首の裡を掻きながら、苦笑いしている歩を見て、どこか摺�透肖蚋肖袱俊¥い膜饌à轆巍ⅳ柵釘堡啃︻啢坤妊預Δ韋恕ⅳ餞渦︻啢�嗓長��盲��搿�
「……イヤだよ。俺も借りパクされたくないし」
そう答えて、健人は歩に背を向けた。もう家に著くまでは振り向くまいと、健人は早歩きで歩き始める。背後からは「え��工妊預ε�肖紊��劋長à郡堡欷傘⒙劋長à勝�盲郡柵轆頦筏茪iみは止めなかった。
春の夕暮れは少し肌寒く、二人の間を風が通った。
行きたくないと思っていればいるほど、その日は早く來るもので、歩と映畫を観に行くと約束した日曜日になってしまった。前日の晩、歩はわざわざ健人の部屋までやってきて、約束を覚えているかと確認をしにきた。部屋に入ってくることすら嫌な健人は、分かってるとぶっきら棒に返事をして歩を部屋から追い出した。このとき、斷っておけば行かなくて済んだのではないかと、目が覚めてからそう思い、今さらそんなことを考えていても時はすでに遅かった。
健人が観たい映畫は特になく、歩が観たいと言った映畫を見に行くことになった。時間は11時からと言うことで、10時半には家を出る予定だった。健人は9時に目を覚まし、歯磨き、洗顔を済ませてから、リビングへと向かった。
「あぁ、健人君。おはよう」
健人がリビングに顔を出すと、義父が笑顔で挨拶をする。それを無視するわけにはいかないので、健人も仄かに笑い「おはようございます」と返事をし、ダイニングテ��芝毪搜�頦�堡俊Ax父はソファ��俗�盲皮�輟⑷の釘扦ⅳ毳觸毳柵違�楗證蚰イい皮い俊�
大體、朝はコ��藥‘と決めている健人は、ウキウキとクラブを磨いている義父を見た。
「……お、お父さん。コ��藥‘淹れますけど、飲みますか?」